S語録

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Mr.Sが年収1億円を超えるまでのドキュメンタリーブログ。

横浜の駅前で風俗嬢に「ドロボー!!」と叫ばれた話


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事件発生

これは数年前、僕が歌舞伎町でホストをしていた頃のお話。

 

当時は色々と事情があった。がむしゃらに、とにかく売上をあげるためにお客に売り掛けを許していた。売り掛けとは、いわゆるツケのことである。あとで払われるかどうかは当人の取り立て能力次第で、飛ばれることもよくある話。

 

そんな状況の中、売り掛け回収の期限が迫っていた。

ホストの世界では月末に大体ナンバーが決まり、そこから2〜3日以内に売り掛けがある場合は回収しなければならない。飛ばれた場合は自腹、もしくは給料からその額を引かれてしまう。マイナスになることもあるし、これがホストをやめていくキッカケの一つになることはよくある話。

 

とはいえ、このシステムは相手にマウントを与えてしまう。相手が圧倒的に優位な立場なのだ。案の定僕は、横浜まで来てくれないと払わない、と駄々をこねられた。要するに店外デートをしてほしいということだ。

 

本来ならそれを許すことでまた同じことを要求されるだろうし、ほかのまともに払ってくれているお客さんにも失礼な話だ。しかし額が額だっただけに、僕は渋々向かう事に。その時にちゃんと支払うとのことだったのでそれを信じた。

 

横浜駅で待ち合わせて少しカフェで他愛のない話をし、30分そこらで本題を切り出す。彼女はお店で未払いだったお金を封筒にいれて持ってきてくれているようだった。ひとまずは安心だ。

 

そういえば、このお客には以前からちょいちょいカッとなる癖があった。店でも何度か怒らせてそのまま飛び出されたことがあった。僕はその地雷に気をつけながらも、正直これ以上ダラダラと会話を続けていても時間が惜しかったので、次の予定がある旨を伝えた。 

 

散々渋っていたが、彼女から「分かった」との言葉を聞けたので駅のほうへと向かっていった。

 

しかし、ついてくる。まー見送りに来てくれているのかもしれない。と思いつつも、また余計に時間を奪われるのが嫌だったので、足取りを早めた。

彼女はそれに追いつけない。

 

駅前の桟橋をどんどん距離が開いていく。

 

 

瞬間、

 

「ドロボー!!!」

 

 

彼女の声だけが、閑静な駅前に響き渡った。

 

明らかに僕に向けられたその言葉に気づき、数人がこちらを見る。

彼女は鬼のような形相でこっちをにらみ、向かってくる。

 

僕は一瞬理解が追いつかず、思わず立ち止まってしまった。

その時、逃げ去るよりは正解だっただろう。逃げていたら聞きつけた人のうちの誰かが追いかけてきて僕を捉えようとしたかもしれない。

 

頭をぐるぐる回転させる。とにかく立ち止まって彼女と話すしかなかった。周りのギャラリーに「大丈夫ですので...」と声をかけ、彼女をなだめた。

 

まだ20そこそこだった僕は、この事態にさすがに疲弊してしまった。それから泣きじゃくる彼女を結局1〜2時間くらいなだめることになったのは、かろうじて記憶にある。

 

なぜ、このようなことを発したのか、あれから数年経った今でもわからないが、接客の場では幾度となくネタに使わせてもらった。もはや笑いに変えるしか方法がなかった。 

 

なんとなく今わかるのは

僕の考える、お店で使っていただいた金額に見合った見返り(彼女とのデートの場所や時間など)と、彼女の抱く金額に相当する見返りが、相当かけ離れていたのだろう。

そういう意味で「ドロボー」と発したのかもしれない。

 

1万円するラーメンが味が薄くて1人前の量もなかったら、当然客は憤慨する。

僕は店主として、それに見合う料理を提供しなければならなかった。 

 

だから僕は彼女を責めるつもりは全くない。

ホストの世界ではこれが曖昧で、互いの認識に差が生まれやすい。

 

とはいえ、街中でドロボーと叫ばれたのは、人生においてこれが最初で最後である。

まぁ、このお客さんとは、この後さらにとんでもない事件が起きるのだが・・・。